急須の注ぎ口のビニールのチューブは何?
さあ、ほっと一息。お茶でも一杯いかがですか。いまではオフィスでも、家庭でも

「お?い、お茶!」なんて気軽にいえない時代になりましたが、仕事が一段落した

ときのお茶は緊張をほぐし気持をリフレッシュしてくれる一番のクスリかも知れま

せん。ところでオフィスの給湯室でもよく見かける急須。お茶を入れるためのあ

の道具、なんで「きゅうす」という名前なのでしょう。ちょっと不思議な名前に思え

ませんか。また、急須の注ぎ口にビニールのチューブが付いているのを見かけ

ますが、あれは何なのでしょうか。

まず、急須の語源から。中国南部の福建には「キップシュ」と発音する酒や水を

温めるヤカンと急須を兼用したような道具があったそうです。お茶が貴重だった

頃の日本ではこの道具を「急焼」と書き、急焼にお茶を入れ、直接火にかけ煎じ

、薬として飲んでいました。やがて、お茶が薬としてではなく飲料として楽しまれ

るようになり、茶葉を入れ、湯を注ぎ、蒸らすための道具として、いまのような急

須が使われるようになりました。ちなみに「須」という文字には「用」という文字と

同じような意味があり、後を「焼」から「須」に入れ替えることで、急焼と区別した

のではないかと推測されています。

次は、注ぎ口のチューブの問題ですが、雫が垂れないようにするための工夫で

はありません。急須を出荷する際に、注ぎ口が欠けてしまわないよう取付けられ

た単なる緩衝・保護材なのです。

あのチューブを付けたまま使っていると、そこに茶渋や雑菌がたまり不潔になり

やすくなってしまうので、どうぞ外してご利用ください。